N-WGNを運転してブログに書いている人やYoutube動画をアップしている人がけっこういますけど、所有している人が運転してみて実際に感じたことが知りたいですよね。
試乗車を数十分走らせただけでもある程度の運転しやすさはわかるけれど、買って乗ってみた人の感想はどうなのか、そこのところをお伝えします。
N-WGNの乗り降りのしやすさはどう?
はっきり言って乗り降りのしやすさには満足です。
前に乗っていた車がフィット3だったのですが、乗る時にはシートが低いので潜り込むようにしていました。
フィットの前に乗っていたステップワゴンはシートに乗り込むって感じだったので、体の重心を上げるのも下げるのも意外と負担なんですよ。
N-WGNのシート高とフィット4のシート高の比較
N-WGNの場合はシートの高さが腰の高さに近いので立っている姿勢からシートに座る動作がとても楽です。
カタログ値 シート高:635mm ステップ高:340mm
ちなみにフィット4はシート高:585mm ステップ高:375mm
つまり、シート高は5センチ高く、ステップ高は3.5センチ低いんですね。
数値の面でも乗り降りのしやすさがよくわかります。
ステップの低さとフラットなフロア
実感としては降りる時に足をあまり上げなくていい、つまりフロアが低いので楽です。
しかもフロアから地面に足を移動する時にじゃまモノがないのでスッと足が出せる。
フラットなフロアなのでドアを開いたままでモノが転がったらそのまま車外へ・・・ってことにもなりますね。
これって若い人はあまり気にならないかも知れませんが、中高年以上には大きなメリットです。
また、妊婦さんや足の不自由な人にも乗り降りのしやすさはとても大事です。
乗り降りしやすいってだけで、N-WGNに乗りたくなるから不思議なもの。
インテリアにも注目!
N-WGNの運転しやすさを語るなら次の2つは外せません。
テレスコピックハンドルは軽自動車初!
NシリーズのN-BOXにもN-ONEにもついていないテレスコピックハンドル。
我が家の車歴では久々の登場です。
フィット3はガソリン車だったのでついていませんでした。
テレスコピックハンドルは体格の大きな男性の場合は座席を後ろに引いてもハンドルも一緒に引くことができるメリットがあります。
逆に小さな女性が座席を前にした時にハンドルを前にすることが出来ます。
リラックスして長距離を走りたい時は、シートを引いてハンドルをやや低くして下を持ってクルーズしたいものですが、ハンドルとの位置は背もたれの角度で調整することが多いものです。
テレスコピックハンドルがついていることは運転しやすさを2倍、3倍と増してくれました。
カスタムターボのシートは走っても止まっても快適
ノーマルのシートはややフラットで、家庭のインテリア感も感じます。
これ、ずっと座っていられるヤツだ!と思ったのですが、カスタボを選ぶとこのシートじゃないややバケット風のシートに変更になります。
ところがこのカスタムシートがなかなかやるねぇって感じなんです。
直線を走っている時には気づきませんが、交差点などで回転するときに感じる横Gをカスタムシートのサポートがグッと抑えてくれるんです。
ノーマルシートにはない感覚です。
カスタムのシートはやや固めですが、軽自動車なのにシートの厚みを感じます。
カスタボはステッチも入り、素材もやや違う特別の座りごこちです。
N-WGNの街なかの運転はどう?
購入した車はカスタボ(カスタムのターボ)です。
標準でついてくるアルミホイールは15インチでタイヤはブリジストンのエコピア。
この組み合わせでの感想になります。
低速から発生するターボならではトルク感
エコモードでの走りが前提ですが、じわっとアクセルを踏み込むとエンジン回転は2000回転ほどにあがります。
そのままスッと車が走り出しますが、車速も乗っていくで50キロ規制の市街地道路ではすぐに流れに乗ります。
信号スタートが先頭なら、並んだファミリーカーはいつの間にかルームミラーに映る位置に。
2人乗りまでの市街地クルーズは2000回転も回せば十分です。
新車ということもあって慣らし気味の走りで丁寧ですが、静かでスムーズな走りなので飛ばそうという気になれないのも不思議ですね。
見晴らしのいいフロントビューのおかげで狭い道路の侵入もラクラクです。
ただし、Aピラーはフィット4に比べると太いので、これがじゃまになることもあるかな。
フィット3のようにピラーの影に人がいた!なんて言うことはなさそうですけどね。
サイドウインドウの三角窓が意外に見やすいです。
N-WGNで買い物はどう?
ラゲッジルームの2段シェルフが売りのN-WGNですが、我が家の買い物事情に合っているのか?
そもそもカタログにあるような買い物カゴを積むってことはないです。
通常はリアゲートを開けない
スーパーに買い出しに行ってもエコバッグや保冷バッグ2つほどの買い物なので、2人で買い物に出かけてもリアシートに置きます。
フィット3に乗っていた時からの習慣なので、リアゲートをいちいち開けるってことはしません。
しかし、リアシートに置けない買い物をしたこともあります。
それは、コストコのピザです。
リアラゲッジボードに載せないと水平が保てません。
いざという時のリアラゲッジボード
リアシートを前に移動しボード座面広く確保、そのボードの上にピザとチキンと他の買い物袋を置きました。
リアシートが上手い具合にストッパーになるので前に滑り落ちることはありませんし、後部座席が運転席に近くなるので、信号待ちの時に振り向いて荷物の様子を確認することもできます。
モノを置くだけでなく水平に近い状態にしたいって時に便利だなと思いました。
それと荷物の様子が見えるってことも安心です。
できれば助手席の後ろにもコンビニフックが欲しかったなあ。
後日談:スリーコインズのフックがベストです。
N-WGNの駐車しやすさはどう?
ステップワゴンフィット3にダウンサイジングした時にバックでの駐車が楽になるだろうとおもっていたのですが、そうではなかったんです。
今回、フィット3からN-WGNに乗り換えた時にはさらにその印象が強くなりました。
白線の中央に停めないといけない
我が家はマンション住まいですが、駐車場は敷地内にあって停める場所が決まっています。
ここの先々代のステップワゴンを停める時はとてもスムーズに駐車できました。
ドアミラーにステップワゴンのボディと白線が映るので平行にバックすれば白線のほぼ真ん中に並行に停めることが出来ました。
しかし、フィット3に乗り換えた時にはステップワゴンと同じ車幅1,695mmなのにとても苦労しました。
白線の中央に停めることがなかなか難しいのです。
原因はステップワゴンが真上から見てほぼ四角形な形状に対して、フィット3は前後のフェンダーからバンパーにかけて絞り込みがあることでした。
白線に対して斜めになる
バックビューモニターを使っても、ドアミラーを使っても白線に対して車体が斜めになってしまうので、いつもスッキリしませんでした。
まっすぐ止めたい時はドアの窓を開けて顔を外に出して後方と地面の白線を確認しながらバックすることもしていました。
まあ、そんな気苦労も続かないので斜めでもいいだろうってことにしていましたけどね。
さてN-WGNの場合は1,475mmとフィット3の1,695mmから220mmも幅が狭いので、この駐車場を使い始めて最も余裕の駐車ができるはず。
しかも、車体は真四角なので、白線に対して並行に停めることができるだろう。
楽勝で駐車スペースにバックで入ることができるけど、やはり白線とのスペースが左右均等にならない症候群に悩みました。
斜めになるってことはないですね。これは全長の短さも手伝っているかも知れません。
リアゲートを開く場合に注意
N-WGNはフロントも前もスパッと見切りがいいので、駐車スペースの後ろギリギリまで下がってもオッケーです。
ドアミラー、ルームミラー越しの視界で確認できるギリギリまでバックすると、純正ナビだとリアモニターのアラームが騒ぎ始めます。
駐車スペースの縁石とバックビューモニターのオレンジ色のラインが重なる位置がベストのポジションです。
ただしこれはリアゲートを開けない場合です。
もしかしてN-WGNのバックビューモニターはこれを考慮してまだまだ余裕があるのにアラームを鳴らすのでしょうか。車種ごとに設定されているのかも知れません。
N-WGNはリアゲートが大きいので、壁までギリギリ駐車しようとすると開けれられません。
リアバンパーの後ろに立ってリアゲートを開けてモノを出し入れするには、車を駐車スペースの前に出すしかないです。
どれくらい出せばリアゲートが使えるのか、これは試してみないとわからないので家族でいろいろトライしてみました。
縁石から1m前、車体横の白線から50センチくらい出た位置がちょうどよいのかな、と思っています。
N-WGNで高速道路を走ったらどう?
カスタボで高速道路を走るのを楽しみにしていました。
購入前の試乗車はノーマルのNAノンターボ、ノーマルターボ、カスタムターボをそれぞれ乗りましたが、このうちノンターボに乗った時に高速道路を試乗しました。
合流車線でグッと加速し、80キロまで乗せる時にエンジンが大きく唸りました。
80キロから100キロに加速する時に時間がかかりました。
高速道路を乗る機会は月に数回あるので、この試乗で「ターボ」を決意しました。
ノンターボでも80キロ巡航なら問題ないでしょう。
ノンターボでも車内の騒音も抑えられていますが、オーディオのボリュームは少しだけ大きくする必要があります。
カスタムターボでは市街地の試乗だけでしたが、低速域でのトルク感と静粛感から高速道路での快適さが想像できました。
その想像が現実のものとなり、満足しています。
高速道路での走りはACCとともにホンダセンシングを知らないホンダ党を一気に近未来へ連れていってくれました。
軽自動車を選ぶ時の基準として、1300ccのNAエンジンだったフィット3に近い走行ができることとしていました。
フィット3のガソリンエンジンで高速道路で80キロから100キロに加速する時の感覚に近いものをN-WGNのターボエンジンは再現しているように思います。
もちろん、そこに安定感があることは必須ですが、ACCを使わない状態での高速道路走行は1000ccオーバーのノーマルガソリン車に近いと実感しました。
N-WGNの運転しやすさまとめ
N-WGNへの乗り込みから市街地運転、荷物の積み込み、駐車場利用、さらには高速道路の走行までひととおり使ってみて、運転しやすい車という印象は強くなりました。
ホンダセンシングという支援システムの感想は別の機会に書きますが、車としての造作、エンジン、ハンドリング、シートについてはホンダが運転しやすさを追求しただけのことはあります。
この車が運転しにくいと感じるとすれば、車高の高さじゃないでしょうか。
低い車高の車からの乗り換えでは視線が5センチ以上あがるので、見通しが良すぎると感じたり、車格がつかみにくいと感じることもあるかも知れません。
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