桃や梨、ブドウやリンゴなどの果物はとても美味しいですよね。
フルーツを食べると心身ともにリフレッシュされるよう感じます。
さて、あなたは桃や梨、ブドウやリンゴをどのように購入していますか。
スーパーマーケットで購入される方がほとんどかと思います。
一度、果樹農家から直接購入してみて下さい。
スーパーマーケットに並んでいる商品との違いに驚くはずです。
さて、そんな果樹農家も高齢化が進む一方で、贈答用の出荷などパソコンを使った事務作業も多く、苦労が多いようです。
知り合いに果樹農家がいて、オーナーは80歳近くで後継者は遠方に住んでいるとのことで宅配用伝票(送り状ですね)の作成を手伝ってみました。
結果はうまくいったのですが、困っている方の参考になればと思います。
ウインドウズビスタのパソコンを使用していた
どんな状況で伝票作成をしているのか見せてもらいました。5月の大型連休の頃です。
パソコンは富士通のノートパソコンでした。OSはビスタ。懐かしいですねー。すごく重いです。
プリンターは業務用の富士通FMPR5400というドットインパクトプリンターです。
ソフトは日本郵便がゆうパック伝票印刷用に無料でサービスしていた「ゆうパックV2」でした。
ノートパソコンを買い換えるところからスタートかな、と思いました。
セキュリティの問題もありますし、起動に10分(体感です。実際は5分から8分程度)かかるので実用的ではないと判断しました。
去年はこの環境でなんとか作業が出来ていたようですが、今年はさすがに見直したいとの事です。
ウインドウズ7のサポート終了という情報の影響も大きいと思います。
プリンターはウインドウズ10マシンでも使えるか?
ノートパソコンをウインドウズ10に買い替えたとして、プリンタ富士通FMPR5400のドライバがウインドウズ10に対応していなければアウトです。
ネットで検索する限りは、ビスタ対応までです。
自分のウインドウズ10のノーパソにドライバをインストールして試してみました。
ひょっとして認識するかもしれないからです。
FMPR5400はパラレル接続しかないので、パラレルをUSBに変換するケーブルを利用してビスタと接続していました。
そのケーブルを自分のノーパソに接続してみますが、認識しませんでした。
結論は、パソコンを新調するならプリンターも新調しなければならない。ということです。
ドットインパクトプリンターを選ぶ
ドットインパクトプリンターはインクジェットプリンターと比較すると値段がお高いです。
家電量販店ではインクジェットプリンターは1万円もしないで買えますが、ドットインパクトプリンターは並んでさえいません。
ネットで検索すると、安いもので定価は70,000円程度、高いものだと20万円代します。
大きいサイズを印刷したり、用紙の挿入方向と排出方向が水平でなければならないような「硬い紙」「厚い紙」が印刷可能なものは高いです。
発送用のダンボールに貼り付ける送り状は複写枚数が5枚。ゆうパックの伝票です。
去年から複写の中身にハガキが無くなり、シートになりました。
その昔、プリンターに富士通のFMPR5400を選んだ理由は、水平対応でしかも5枚複写という機能が必要だったからです。
しかし、今回、ハガキへのカーボン印刷が不要になったので、伝票をグルっとラウンドして排出することが可能になりました。
ドットインパクトプリンターをネットで検索すると「水平タイプ」「ラウンドタイプ」という言葉が出てきます。
水平タイプは値段が高く、ラウンドタイプは安いです。
ということで、今回はラウンドタイプを選ぶことにしました。
ドットインパクトプリンターは新品じゃなくてもいいのでは?
お仕事に使うプリンターであっても、新品じゃなくてもいいのでは?という発想が頭をよぎりました。
というのも自分が使っているパソコンも実は中古だからです。
中古と言っても、法人用リースのリースアップ品です。
Windows10が動いて、Corei5で、SSD搭載なら新品は不要です。
さて、ドットインパクトプリンターを中古で買うぞ!と心に決めて楽天を探し回りました。
こういう時、ヤフオクは使いません。楽天市場を使います。
楽天市場には中古商品を扱う店もたくさんあります。
電話やメールで問い合わせるととても親切に教えてくれます。
大空商事というショップを見つけました。
さっそくメールで相談すると、すぐに返事が帰って来ました。
質問は
「現行で販売している商品で中古のものを探しています。プリンタドライバはWindows10対応のものです」
答えは
「NECとOKIの商品があります。現行モデルはOKIがあります。ドライバは問題ありません」
というものでした。
現行モデルにこだわる理由はずばり消耗品が手に入りやすいかどうか、ということです。
ドットインパクトプリンターは長持ちするとは言え、10年前の商品で生産中止だと消耗品の入手が難しいです。
OKIにしよう!と決めました。
フロントトラクタ?リアトラクタ?
ドットインパクトプリンターを調べていくと、フロントトラクタ、リアトラクタ、プル、プッシュという普段は聞き慣れない言葉が当たり前に出てきます。
連続帳票と言って、長ーい紙の両端に穴が空いていて、その穴に突起を突っ込んで用紙を引き上げたり、プリンタに押し込んだりする機能がトラクタという機能です。
用紙の挿入位置がプリンターの前であれば「フロントトラクタ」、後ろであれば「リアトラクタ」になります。
なぜそんなに用紙位置にこだわるのか?
それは紙が長ーい連続用紙なので、挿入前は折りたたんだ状態になっているからです。
つまり、印刷した後も長ーい連続した紙が排出されていくので、入る方向と出る方向は前後関係でなければなりません。
オフィスによっては、前から後ろ、後ろから前のどちらかでないと使えないプリンター置き場の都合というものがあります。
通常は、フロントトラクタです。前から紙を吸い上げて、後ろに吐き出します。用紙をトラクタにはめ込む時に便利です。
プリンターのボタンも前についているのであればなおさらです。
リアトラクタもあったほうがいいかな?とは思いしましたが、中古品に多くは望みません。(在庫はありました)
フロントトラクタ機能付きを選びました。
OKI MICROLINE 5460HU2 小型 ラウンド型ドットプリンタに決定です。
注文すると2日ほどで到着しました。
少し傷があるとの事でしたが、全然平気です。掃除されていて清潔感もあります。
お買い得?かどうかは初期動作でチェックしてからですね。
テスト印字はオッケー!
インクリボンがちょっと使い込んでいるので印字が薄いです。これは中古品の消耗品なのでやむなし!
インクリボンを注文
さて、インクリボンは新品でないといけません。さっそく楽天市場で検索すると安い商品が出てきました。
あす楽で絞るとちょっと高めですが、1件ヒット。さっそく注文です。もちろん楽天ポイントはしっかり使います。
翌日にはインクリボンが届きました。古いインクリボンカセットを外して中を見てみました。
中にはリボンがギッシリ詰まっています。
取り出してよく見ると、中古リボンだけあって印字した後は薄くなっています。
何年使ったかはわかりませんが、業務用で使っていたとすれば5年くらいでしょうか。
プリンターそのものの耐用年数は5年と表示されています。
リボンは消耗品です。新品でどれくらい使えるか管理してみます。
ゆうパックRにデータ移行を試みる
ゆうパックRをご存知ですか。
日本郵便が無料で配布している高機能ソフトです。
ゆうパックのありとあらゆる伝票の印刷が可能です。
印刷するだけでなく、顧客管理や商品管理も出来るので、データベースを作っておけば送り状の作成は簡単です。
現在のバージョンは「ゆうプリR」ですが、ビスタ時代(おそらく2007年頃)は、ゆうパックプリントV2などというバージョンでした。
知人が使っているソフトはゆうパックV2です。顧客データが入っているのですが、ちらっと見ると数千人の住所が入っていました。
このソフトはWindows10では動きません。ゆうプリRでなければ動きません。
では、ゆうプリRにデータを移すことは可能なのか?
まず、自分用のゆうプリRを入手して試してみることにしました。
ゆうプリRを入手するには、なんとネットで申し込むだけではダメでした。
最寄りの郵便局に足を運び、使用目的を伝えて利用届けに氏名、住所、メアド、取扱商品、現金払い、後納、などなどを記入する必要があります。
つまり、ゆうプリRは発送伝票と発送物と郵送料と発送追跡を一元管理するというソフトなのです。
これが無料!と驚かされたのはつかの間でした。
ネットに繋がった状態でないと使えないソフトであること、セキュリティ管理強化のせいか起動が重くサクサク動かない。
昔のゆうパックプリントV2も重かったですが、立ち上がってからはそうでもありませんでした。
データコンバートが出来ない
旧版のソフトから最新版のソフトにデータコンバートを試みますが、ネットで検索しても方法がわかりません。
平日の昼間を利用して郵便局に電話をかけました。
「ゆうプリR?」と怪訝そうな返事にもめげず(郵便局員のほとんどが知らないソフトなのです)わかっている人を探しました。
やっと見つけると、若い女性の方。
「10年前のソフトのサポートはもうやっておりません。CSVデータに出力して、再利用されてはいかがですか?」
さらっと説明を受けました。
それからCSVデータを出力して、ゆうプリRにコンバートしようと試みますが、これがなかなか上手くいかない。
データの並びが違うのと扱っているデータが違うのでほぼ手作業になってしまう。
これでは大変です。
しかもよくよく聞くと、パソコン本体にOffice(マイクロソフトオフィス)が入っていなければならず
オフィスのデータベースを用いて動くのだそうです。
ゆうプリRをは、オフィスのビット数バージョンによってインストールソフトが異なっています。
32ビット版のオフィスと64ビット版のオフィスがあることを始めて知りました。
郵便番号、住所、氏名、電話番号。たったこれだけしか使わないというのにゆうプリRは、追跡番号やら入力日付、更新日付、印刷日付時間などなど
これでもかというデータが格納されていました。
送り状印刷ソフトを探しまくって見つけた「Ass送り状3」
送り状印刷ソフトで検索すると、市販ソフトがズラッと出てきます。
・伝票印刷11 16,740円 (ティービー)
・送り状伝票印刷 3,200円(デネット)
・送り状職人 9,800円(エスシーエム)
・送り状印刷ソフト・ゆうパック版 4,860円(株式会社ミッドウェーソフトウェアデザインズ)
ゆうプリRの利用を諦めたので、送り状ソフトの無料、有料を問わずにシンプルなものを探しました。
顧客管理のソフトは非常に多く、機能も豊富です。
しかし、高齢者が扱う果樹園の送り状ソフトにそれらの機能は不要です。
伝票を作成することが目的です。
1週間かけて見つけたソフト。それは「Ass送り状3」でした。
なんとシェアウェアです。3,200円
類似のソフトはいろいろありましたが、ゆうパック伝票以外に佐川、ヤマトにも対応しており
価格も安く、機能も十分です。
体験版はフル機能で、100枚まで印刷出来るという太っ腹です。
開発元はアオノシステム設計さん。愛媛の会社です。
きっとみかんの発送用送り状も開発していたのかも知れませんね。
送り状が印刷出来るかどうかトライしてみる
プリンターは、MICROLINE 5460HU2
パソコンは、ASUSのノートパソコン、15インチ、CPUはセレロンです。
ソフトは、Ass送り状3です。
さて、郵便局からもらった連続帳票をプリンターにセットして、サンプルデータを印刷してみます。
と、その前に伝票サイズのセットが必要でした。
ゆうパック伝票とヤマト伝票では伝票の高さが違うらしく
ゆうパック伝票がやや大きめなのでサイズを計って印刷設定ファイルを作成しました。
結果は郵便番号がやや右側にずれたのと高さの位置が下すぎるので、ソフトで調節します。
左にマイナス9ミリ、上にプラス1ミリの設定が結果的にジャストでした。
MICROLINE 5460HU2は5枚複写伝票もしっかり印刷
1枚目の伝票が印刷出来てもダメです。5枚目までしっかりと複写出来ていなければなりません。
結果はOK。MICROLINE 5460HU2の複写パワーはグッドです。
音がややうるさいですが、ドットインパクトプリンターの宿命ですね。
このコンパクトさだと、ノートパソコンとプリンターをエアコンがある茶の間に運べるので、涼しく作業できます!
さて、これからデータを整理、入力していきます。
桃や梨、葡萄やりんごを贈答用に使う方たちは、注文は電話かFAXです。
去年と同じでお願いします、とか、区画整理で住所が変わった、郵便番号も変わったという情報もいただきます。
日本郵便は生もの配送なので不在だと電話することもあるので、伝票に電話番号は必須ですね。
最近は携帯番号が多くなってきたようです。
今回は、商品名に「あかつき」「まどか」という桃の品種と「特秀」などの等級を入れているようです。
ゆうパックは郵送料が値上がりしました。
それでもスーパーやサービスエリアで購入するよりもコストパフォマンスは抜群です。
日本のフルーツがこんなにおいしかったのかとびっくりすることでしょう。
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